タレントをキャスティングする方法には、自社で直接交渉を行う方法と、キャスティング会社を経由する方法の2種類があります。
直接交渉する場合、まずそのタレントが所属している芸能事務所に連絡を取ります。代行会社を介するよりも費用が抑えられる上、直接要望を伝えられる点がメリットです。
しかし、キャスティング実績のない企業や個人からの連絡は、相手にしてもらえない可能性が高いです。仮に交渉に対応してもらえる場合でも、契約やスケジュール調整、当日のディレクションなどをすべて自分たちで行うため、かなりの手間と時間がかかります。
特に契約面では、出演料や肖像権の取り扱いなどを細かな取り決めが必要で、専門知識のないスタッフが対応するのは難しいでしょう。
キャスティング代行会社とは、企業とタレント側(芸能事務所・モデル事務所)の仲介を行う会社です。芸能事務所との豊富なコネクションをベースに、タレントのリサーチ・選定から出演交渉、スケジュール調整、料金交渉、各種権利に関する打ち合わせ、稼働当日の運営など、さまざまな業務をすべて行ってくれます。
タレントへの報酬に加えて、仲介料やサービス利用料がかかる上、タレントに直接意向を伝えられないので、自社とタレントの間で認識の食い違いが発生する可能性がありますが、リスクを回避して効果的なキャスティングを行いたいなら、キャスティング代行に頼むのがおすすめです。
一口にキャスティング代行会社と言っても、得意ジャンルがある上、実績や対応能力はピンキリ!とにかく実績豊富で信頼できる会社を選びたいなら、ぜひこちらのページもチェックしてみて下さい。
実績豊富なキャスティング代行会社4選
がどんなキャストをアサインできるか
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タレントキャスティングでは、ただ有名な人を起用すればいいわけではありません。
企業や商品・サービスのイメージやPR目的に合ったタレントでなければ、想定した効果が得られないばかりか、イメージを損なう恐れもあります。どんな商品やサービスをどの層にアピールしたいか、あらかじめ詳細に策定しておきましょう。
また、芸能界とのやり取りは独特なので、タレントや所属事務所に支払うギャランティや、依頼したい企画・内容はお互いに誤解がないようにしっかりと確認することも大切です。
タレントをキャスティングすることで、高いPR効果が得られます。有名なタレントを起用するほど話題性が高くなり、ワイドショーやWEBメディア、各種SNS、動画配信サイトなどで取り上げられる機会が増えるでしょう。また、タレントのイメージが商品やサービスに反映され、印象が残りやすくなります。好感度が高い芸能人なら、企業のイメージアップへの貢献も期待することができます。
タレントをキャスティングするなら、代行会社に依頼するのがおすすめです。実績やノウハウ豊富な会社なら、企業・商品・サービスにぴったり合ったタレントをキャスティングしてくれるでしょう。
ただし、一口にキャスティング代行会社と言っても、タレントに特化した会社、インフルエンサーに特化した会社、オールジャンル型など、それぞれ得意分野が異なります。自社のPR商材と照らし合わせて、どんな会社に依頼すれば良いか検討してみて下さい。
キャスティング経験があまりない企業には、オールジャンルで経験豊富な代行会社がおすすめです。
こちらでは、各社のHPで紹介されていたタレントのキャスティング事例をピックアップします。どのようなタレントさんを、どんなイベントでキャスティングしたか、参考にしてみてください。
「さらば青春の光・森田」さん、「じゅんいちダビッドソン」さんをキャスティングし、それぞれがハマっているDIY、キャンプの面白さ、楽しむためのコツなどについてを紹介いただきました。
全国的にも知名度のある製パン会社のテレビCMで、国民的なタレントを起用しました。「冬の寒い時期と言えば肉まん、誰でも食べたくなる」や「あったかくておいしい」というイメージを伝えるために、リアルで等身大でありながら、若い世代からお年寄り世代まで支持を集める人気のあるタレントを選びました。
人気モデルCさんをコスメブランド・FLOWFUSHIのキャラクターに起用し、Instagramを中心にプロモーションを展開。モデル自身のInstagramアカウントでレビューなどを投稿する、スポンサード投稿を行っています。スポンサード投稿であることを明示しても、従来のCさんの他の投稿と「いいね」が大きく変わることはなく、コメントの内容もネガティブなものはほとんどありませんでした。Cさんが持つイメージが商品にもいい影響を与え、商品自体のイメージアップや認知度アップに貢献しています。
テレビはもちろん、SNSやYoutubeでも人気が高い芸人Bさんを起用し、メディア内のバナーに画像を使用。記事内に使用したバナーはインパクトがあったものの、従来のバナーよりも広告感が増してしまい、思うような効果が得られませんでした。広告出稿用のバナーは、同じ写真を使ったものでも画像の位置やサイズ、出稿時期によって異なる成果が出ています。
中小企業が元アイドルの人気タレントの画像素材をランディングページ・広告バナー・パンフレット・展示会用のスタンドバナーなどに使用した事例です。多くの人から認知されているタレントを起用することで、展示会での集客がアップし、スモールトークのきっかけ作りができています。また、Facebook広告経由からの月間のアポ獲得数は、例月比400%に増加。複数のバナーデザインを作成し、効果測定を行ったことで、広告の顧客獲得単価を40%削減することにも成功しています。
カリスマモデルDさんを商品のアンバサダーとして起用し、1クールで商品のプロモーションを行いました。アンバサダーの就任を告知し、Webサイトでも告知を行っています。モデル自身には月1回商品のPR投稿を行ってもらい、モデルの画像素材を使用したバナーによるSNS広告やPOP掲載、営業ツールとして活用しました。
タレントのキャスティング費用はタレントによって大きく異なりますが、ここではいくつかのキャスティング業者のHPで掲載されている料金から、大まかな相場を算出しました。一例として、参考にしてみてください。
メディアに多数出演している人気俳優・女優:2,000万円〜
司会をしている芸人、メディアに多数出演しているタレント:1,500万円前後
ひな壇芸人、知名度のあるタレント・モデルなど:700〜1,000万円
一時ブレイクした芸人やタレント、ブレイク前のタレント:300〜500万円
大御所タレント、人気俳優・女優:300万円以上
メディアに多数出演しているタレント・人気アイドルなど:150〜300万円
ひな壇芸人、知名度のあるタレント・モデルなど:50〜150万円
一時ブレイクした芸人やタレント、ブレイク前のタレント:5〜50万円
どの層に対してPRを行いたいかによって、キャスティングすべきタレントは異なります。例えば、30代女性をターゲットとしているPRにもかかわらず、10代から支持されているタレントを起用しても思うような結果は得られません。また、ターゲット層が活用しているSNSを見極め、最適なSNSでPRすることも重要です。
人気のタレントを起用したからといって、必ず成功するわけではありません。PRを成功させるためには、ファンが抱いているタレントへのイメージを損なうことなく、好意的に受け止められる形でプロモーションすることが大切です。広告感が強すぎるPRも注意しましょう。
ブランドが持つイメージとタレントが持つイメージをマッチさせることも重要です。その商品を使うことで、そのタレントのようになれるという想像が膨らむようなキャスティングを考えましょう。イメージとはそぐわないタレントを選んでしまうと、ブランドや商品の魅力が伝わらず、イメージダウンになってしまうこともあります。
どうしてタレントを明確にしてくことは、PRの成功に欠かせないポイントです。具体的な目標がなければ、キャスティングするタレントのイメージにバラつきが生まれたり、想定しているメディア展開ができなくなったりしてしまいます。「イメージアップを図る」「企業アカウントのフォロワーを増やす」など、明確な目標を設定しましょう。
タレントのキャスティングを考える時は、競合他社が起用しているタレントにも注意が必要です。タレントを起用したPRはよくも悪くも印象が残りやすいため、競合と同じタレントを起用すると見る側は混乱してしまいます。また、別のタレントでも、似たようなパブリックイメージを持つタレントの場合も、混乱を招くことがあるでしょう。競合他社のPRをリサーチし、自社独自の売り方ができるタレントを起用しましょう。
【選定基準】
2022年1月27日時点、Google検索にて「キャスティング代行」「キャスティングプラットフォーム」での検索上位75社中、キャスティング代行のサービス内容が記載されていたのは46社でした。
その内、公式HPで実績事例を動画・画像でキャスティング内容を公表しているキャスティング代行会社に絞り、実績数もしくは利用企業、そしてキャストの人数が公式HPで掲載されていて多かった、タレント起用が中心の2社を選定。
※ただし、プラットフォーム系では、登録できる人が限られていたりする場合は除外しました。